■Postfixで送受信がうまくできない。


[原 因]

設定に誤りがないはずなのにうまく送受信できない場合、2つの原因が考えられる。

  1. Postfixのインストール時に取り込んだシステムデータと現状値が合っていない

    おやじが認識しているのは、インストール後にネットワーク関係の設定を触った場合に、この問題が発生することがある。
    postfixは、インストール時に/etcから自分が必要な情報をvar/spool/postfix/etc(RedHatの場合)に取り込む。取り込むのは、host.conf、hosts、localtime、nsswitch.conf、passwd、resolv.conf、servicesであるが、これらのファイルが/etc配下の情報と異なるとうまく動作しない。実際、初回に取り込んだ内容と違うというエラーログ(・・・・・ differ ・・・・・ )が出力されるが、単にwarningで終わってしまい、再設定してくれない。しかも、次回以降の起動時にはエラーが出ず、デーモンは起動しますがうまく配送してくれないので厄介である。
    ネットワーク関係の設定をいじると、発生しやすいのでログには注意が必要である。

    ・「postfix check」とすると、configのチェックをしてくれるので、時々実行すると無意識で異なっている場合も検出できる。

  2. realmが一致していない。(SMTP-AUTH利用時)

    SMATP-AUTH利用時に、main.cfやsasldbで使用するrealmが不一致だとうまく送受信できない。  

[対 処]

  1. システムデータの不一致

    「postfix check」でconfigをチェックし、違うといっているものを/etcからコピーすればよい。

  2. realmの不一致

    smtpd_sasl_local_domain で指定したrealm(デフォルトは$myhostname。おやじは、サーバが1台なので$mydomainとした。)と、myoriginの設定とsaslpasswdの設定時のmydomainの設定、の3個所を同一とする。


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